この記事の要点
出欠確認・投票結果を秒速で集計。NotebookLM画像認識でスタンプ数え作業が不要に
NotebookLMの画像認識機能を活用してSlackスタンプ(絵文字リアクション)の集計を自動化。目視確認が不要になり、集計作業が数秒で完了する方法を解説します。
はじめに
「Slackでスタンプで出欠を取ったけど、誰が押したか確認するのが地味に面倒」「社内投票の結果集計に毎回時間がかかる」——Slackを日常的に使っている企業では、このような「小さいけど積み重なる手間」を感じている方も多いのではないでしょうか。
Slackの絵文字リアクション(スタンプ)は、簡単に意思表示ができる便利な機能です。しかし、「誰がどのスタンプを押したか」を確認するには、スタンプにマウスカーソルを合わせて一人ずつ名前を確認する必要があり、参加者が多いと意外と時間がかかります。
本記事では、Google NotebookLMの画像認識機能を活用して、Slackスタンプの集計を自動化した事例をご紹介します。スクリーンショットを撮るだけで、スタンプを押したメンバーのリストが瞬時に生成されます。
この記事でわかること
- Slackスタンプ集計の手間を解消する方法
- NotebookLMの画像認識機能の活用手順
- 出欠確認・投票・アンケートへの応用パターン
- 効率的なスクリーンショットの撮り方
導入の背景と課題
企業プロフィール
従来の集計方法と課題
同社では、Slackを使って日常的に以下のような確認を行っていました。
週次ミーティングの出欠確認
「参加できる方は👍を押してください」とアナウンスし、リアクションで出欠を確認
社内イベントの参加確認
「飲み会参加の方は🍺、不参加の方は❌を」などでイベント参加者を把握
アイデア投票
複数の案に対して「良いと思う案にスタンプを」で意思表示を収集
日程調整
「参加可能な日程すべてにスタンプを押してください」で空き状況を確認
従来の集計プロセス
スタンプにカーソルを合わせる
該当のスタンプの上にマウスカーソルを移動
名前を一人ずつ確認
ポップアップに表示される名前を目視で確認
メモやスプレッドシートに転記
確認した名前を手動でリスト化
複数スタンプで繰り返し
スタンプが複数ある場合は同じ作業を繰り返す
直面していた課題
課題1:地味に時間がかかる
15人程度のチームでも、スタンプを押したメンバーを確認してリスト化するのに5〜10分かかっていました。複数のスタンプがある場合や、複数の投稿をまたぐ場合はさらに時間が増加。週に5〜10回の集計で、月に2〜3時間の作業時間が発生していました。
課題2:人数が多いと見落としやすい
10人以上がスタンプを押している場合、ポップアップに全員の名前が一度に表示されないこともあり、スクロールして確認する必要がありました。確認漏れや二重カウントのミスが発生することも。
課題3:スタンプを押していない人の特定が手間
「まだ回答していない人にリマインドを送りたい」という場合、全員リストとスタンプを押した人を突き合わせる作業が必要で、さらに手間がかかっていました。
NotebookLMを活用した画像認識集計
導入したソリューション
同社では、Google NotebookLMの画像認識機能を活用して、Slackスタンプの集計を自動化しました。スクリーンショットを撮影してNotebookLMにアップロードするだけで、スタンプを押したメンバーの名前がテキストとしてリスト化されます。
システム構成
- 使用ツール:Google NotebookLM(無料で利用可能)
- 入力:Slackスタンプのスクリーンショット画像
- 出力:スタンプを押したメンバーのテキストリスト
- 作業時間:1回あたり数秒〜1分で完了
具体的な手順
Step 1:Slackでスタンプを表示
集計したいスタンプの上にマウスカーソルを置き、スタンプを押したメンバーの名前一覧が表示された状態にします。
Step 2:スクリーンショットを撮影
スタンプを押したメンバーの名前が見える状態でスクリーンショットを撮影します。
スクリーンショットのショートカット
【Mac】
範囲指定: Command + Shift + 4
画面全体: Command + Shift + 3
【Windows】
範囲指定: Win + Shift + S
画面全体: PrintScreen
Step 3:NotebookLMにアップロード
Google NotebookLMを開き、新しいノートブックを作成(または既存のものを使用)。撮影したスクリーンショットをソースとしてアップロードします。
Step 4:AIに集計を依頼
NotebookLMのチャット機能で、以下のように依頼します。
使用するプロンプト例
アップロードした画像から、スタンプを押したメンバーの名前を
リスト形式で抽出してください。また、合計人数も教えてください。
Step 5:結果を取得
数秒でNotebookLMが画像を解析し、メンバーの名前リストと合計人数を回答してくれます。
NotebookLMの出力例
スタンプを押したメンバー(合計8名):
1. 田中 太郎
2. 佐藤 花子
3. 山田 一郎
4. 鈴木 次郎
5. 高橋 美咲
6. 伊藤 健太
7. 渡辺 さくら
8. 中村 大輔
複数スタンプの集計
投票など、複数のスタンプの結果を比較したい場合も同様の手順で対応できます。
複数スタンプの集計プロンプト例
画像から、各スタンプ(👍と👎など)ごとに押したメンバーを
分類してリスト化してください。それぞれの人数も教えてください。
導入効果と成果
定量的な効果
定性的な効果
心理的負担の軽減
「スタンプ集計は地味だけど面倒」という気持ちがなくなり、気軽にスタンプでの意思確認ができるようになりました。以前は「集計が面倒だから」とスタンプ投票を避けていた場面でも、積極的に活用するようになっています。
即時性の向上
ミーティング中に「さっきのスタンプ、誰が押してた?」という確認が必要な場面でも、その場で即座に集計結果を共有できるようになりました。会議の進行がスムーズになっています。
未回答者へのフォローが容易に
スタンプを押したメンバーがリスト化されるため、全員リストとの照合が簡単になりました。未回答者への個別リマインドも迅速に行えます。
「画像をAIに渡すだけで、テキストとして情報を整理してくれる手軽さに驚きました。Slackスタンプの集計だけでなく、アイデア次第で様々な場面に応用できそうです。こんな小さな効率化の積み重ねが、チーム全体の生産性向上につながっていると感じています」
— マーケティング部 マネージャー
応用シーン
Slackスタンプの集計以外にも、NotebookLMの画像認識機能は様々な場面で活用できます。
ホワイトボードの文字起こし
会議で使ったホワイトボードの写真をアップロードし、書かれた内容をテキスト化。議事録作成が効率化されます。
名刺情報の抽出
名刺の写真から氏名・会社名・連絡先を抽出し、連絡先リストを作成。展示会後の名刺整理に便利です。
手書きメモのデジタル化
手書きのメモやノートの写真から、テキストを抽出。検索可能なデジタルデータとして保存できます。
アンケート用紙の集計
紙のアンケート回答を撮影し、回答内容を抽出・集計。イベント後のアンケート処理が効率化されます。
スケジュールボードの共有
物理的なスケジュールボードを撮影し、予定をテキスト化。デジタルカレンダーへの転記が容易になります。
領収書・請求書の整理
紙の領収書を撮影し、金額・日付・店舗名を抽出。経費精算の入力作業が軽減されます。
実践のコツ
スクリーンショット撮影のポイント
名前が読める解像度で撮影
文字が小さすぎると認識精度が下がります。必要に応じてSlackの表示倍率を上げてから撮影しましょう。
ポップアップ全体が映るように
スタンプのポップアップが切れないよう、名前一覧が完全に表示された状態で撮影します。人数が多い場合は複数回に分けて撮影してください。
余計な情報を含めない
集計に必要な部分だけを範囲指定して撮影すると、AIの解析がより正確になります。
NotebookLM活用のポイント
用途別にノートブックを分ける
「出欠確認用」「投票結果用」などノートブックを分けておくと、過去の集計結果を振り返りやすくなります。
プロンプトをテンプレート化
よく使うプロンプトをメモしておき、毎回同じ形式で依頼すると、出力形式が統一されて使いやすくなります。
機密情報に注意
スクリーンショットに機密情報が含まれていないか確認してからアップロードしてください。個人情報や社外秘の情報が映り込んでいないか注意が必要です。
他ツールとの連携
Google スプレッドシートとの連携
NotebookLMが出力したリストをスプレッドシートに貼り付けて、参加者管理表として活用。出欠履歴の蓄積にも使えます。
Slackへの結果共有
集計結果をそのままSlackにコピペして共有。「集計結果です」と投稿すれば、チーム全員が確認できます。
まとめ
本記事では、NotebookLMの画像認識機能を活用して、Slackスタンプの集計を自動化した事例をご紹介しました。
本記事のポイント
- 課題:Slackスタンプの集計に毎回5〜10分かかり、見落としやミスも発生していた
- 解決策:スクリーンショットをNotebookLMにアップロードし、AIが名前をテキスト化
- 効果:集計時間90%削減(5〜10分→数秒)、追加コストゼロ、集計ミスも解消
- 応用:ホワイトボード、名刺、手書きメモなど様々な画像のテキスト化に活用可能
「小さな効率化」と思われるかもしれませんが、週に数回発生する作業であれば、年間で見ると大きな時間削減になります。しかも無料で、特別なスキルも不要。AIを使った業務効率化の第一歩として、ぜひお試しください。
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対象業種: ITサービス業
支援の観点: 業務フローの棚卸し、既存ツールの整理、現場で使い続けられる運用設計、導入後の定着確認。
同じ課題に向く企業: IT担当者が不在、紙や表計算での管理が限界、AIや自動化を試したいが社内だけでは進めにくい企業。