この記事の要点
Geminiで画像からカレンダー登録を自動化!手入力の手間を解消
イベントチラシや予定表の画像からGeminiが情報を読み取り、Googleカレンダーに自動登録。手入力ゼロを実現した中小企業の事例をご紹介。
1. 支援前の課題
従業員15名のイベント企画会社F社では、取引先や地域団体から届くイベント情報をGoogleカレンダーに登録する作業が毎日発生していました。
「チラシやポスターの画像から日時・場所を手入力するのが面倒」
「入力ミスで予定が重複してしまうことがある」
「毎日20件以上のイベント情報を処理している」
同社には、取引先からメールで届くチラシ画像、地域の掲示板で見かけたポスターの写真、協力団体からのFAXなど、様々な形式でイベント情報が届きます。これらの情報を目で読み取り、手入力でカレンダーに登録する作業が大きな負担となっていました。
特に繁忙期は1日30件以上のイベント情報を処理する必要があり、入力ミスや登録漏れが発生していました。
2. 行った施策
Geminiの画像認識機能を活用して、チラシやポスターの画像からイベント情報を自動抽出し、Googleカレンダーに登録できる形式で出力する仕組みを導入しました。
Step 1:Geminiに画像をアップロード
イベントチラシやポスターの画像をGeminiにアップロードし、以下のようなプロンプトを入力します。
「この画像からイベント情報を読み取り、以下の形式で出力してください:イベント名、開催日時(開始〜終了)、場所、主催者、備考」
Geminiは画像内のテキストを認識し、構造化されたデータとして出力してくれます。
Step 2:カレンダー登録用フォーマットで出力
さらに、Googleカレンダーに直接コピー&ペーストできる形式で出力するよう指示しました。これにより、手入力の手間が最小限に抑えられます。
Step 3:複数画像の一括処理
複数のチラシ画像を一度にアップロードし、まとめて情報を抽出することも可能です。20件のイベント情報を一度に処理できるようになりました。
Step 4:GASとの連携で完全自動化
さらに効率化を進め、Gemini APIとGASを連携させることで、スプレッドシートに貼り付けた画像から自動でカレンダー登録まで行う仕組みも構築しました。
導入のポイント
- Geminiの画像認識精度は非常に高く、手書き文字も認識可能
- 出力形式を指定することで、そのままコピペで使える
- 複数画像の一括処理で大幅に時間短縮
- GAS連携でさらなる自動化も可能
3. 施策後の成果
カレンダー登録にかかる時間が約83%削減されました。月間で約17時間の工数削減となり、その時間を本来の企画業務に充てられるようになりました。
また、手入力によるミスが大幅に減少し、予定の重複やダブルブッキングといったトラブルがほぼなくなりました。
「チラシを見ながらポチポチ入力する作業から解放された」「画像を貼るだけで情報が整理されるのが便利」「新人でもすぐに作業できるようになった」
といった声が担当者から上がっています。
4. まとめ
画像からテキスト情報を読み取り、カレンダーに登録する作業は、多くの企業で発生している「地味だけど時間がかかる」作業の一つです。Geminiの画像認識機能を使えば、目で読み取って手入力する作業を大幅に削減できます。
- 画像をアップロードするだけ:テキスト抽出が自動で完了
- 出力形式を指定可能:そのままカレンダーにコピペできる
- 複数画像の一括処理:大量のイベント情報も効率的に処理
- 手書き文字も認識:FAXやメモからの情報抽出も可能
「画像を見ながら手入力している作業」があれば、Geminiの画像認識機能を試してみてください。驚くほど簡単に効率化できるかもしれません。
この事例で確認した実務ポイント
対象業種: サービス業
支援の観点: 業務フローの棚卸し、既存ツールの整理、現場で使い続けられる運用設計、導入後の定着確認。
同じ課題に向く企業: IT担当者が不在、紙や表計算での管理が限界、AIや自動化を試したいが社内だけでは進めにくい企業。